2017年06月27日

単身赴任の事件簿

 私の職場では、管理職ポストの単身赴任は当たり前のように行われています。
 最近は、若い方も家族と離れて単身赴任を選ぶ方がいますが・・できたら避けたい単身赴任(望んでする方もいますが・・・)ですが、避けてとおれない場合もあります。
 その方の家庭、職場状況等によって様々な単身赴任の仕方がありますが、私が見たり聞いたした事を書いてみました。
 何か考えさせられるケースも多く、私自身の単身赴任の参考としています。

「わいろで女性と交際」の元国交省職員に有罪(スポニチ2008年6月10日)

 国土交通省の職員がわいろを受け取り有罪となった記事です。この賄賂を如何に使ったというと「単身赴任中の生活費、女性との交際費のため」だそうです。確かに、単身赴任は生活費が苦しい、女性も恋しい・・・て、おかしくないですか?
 生活費が苦しいのは事実かも知れませんが、女性との交際費に使ったから余計苦しくなった?結果、依願退職したらしいが・・・ご家族は、どうされているのか?
 単身赴任されるぐらいですから、残されたご家族の皆様に大事な生活基盤があったのでは?それが崩壊して・・・その理由が___では、遣り切れない気持ちで一杯でしょう。
 一時の楽を得るために無くしたものの重大さを、心に刻む事件です。

不意の病

 単身赴任者が恐れる不意の病、看病をして貰えないのは仕方がないけれど、こんなことが昔ありました。
 携帯電話もない時代の話です。単身赴任で来られていたその方は出勤時間を過ぎても姿を見せない。
 直接、現場に行く時は、何時も事前に声を掛けられる方なので、おかしいという事で電話をかけるも応答がない。いよいよ「変だ!」という事で、上司と一緒に社宅に急行し呼び鈴を押すも返事がない。ひょっとして・・・嫌な予感・・・管理人に鍵を開けて貰い部屋の中に入ると・・・倒れている・・・唸っている!よかった生きてる!救急車を呼び、ご家族に連絡を取り、入院手続きをし、会社へ連絡し・・・大変でした。
 持病のヘルニアの悪化が原因でした。
 電話連絡しようとしたらしいのですが、痛くて痛くて動けなくなったそうです。
 今の時代、携帯電話があるから大丈夫?枕元に置いて寝ないと意味がなさそうですね!

単身赴任社宅は就業場所(毎日新聞2006年3月16日夕刊)

 自宅から社宅へ戻る途中の交通事故で亡くなられた方のご遺族に対し通勤災害と認める判決がありました。
 労基署が認めず、遺族給付金などを支給していなかったため裁判となったものです。
 単身赴任先の社宅の入居について「命じられた男性が他の住居を選択することは困難で、入居は職務の一環と評価できる」と指摘し、社宅を労災補償法に定める「就業の場所」との認識を示した上で、自宅から社宅へ戻る事は「就業の場所への移動と認められる」として、通勤災害と認める判決が下されました。
 従来でも、次の様なケースは通勤災害として認められていましたが、今回の判決は、「単身赴任社宅を就業場所」と判断したところに大きな意味を持つ事になりました。
  • 過去3ヶ月間に月1回以上、自宅に帰宅していること。
  • 配偶者が自宅に住んでいること。
  • 勤め先からの帰宅、または勤め先への出勤途中であること。
(今回、社宅と自宅の間でも認められる判決がでた)
 自宅に戻るときは、ワクワクし、社宅に戻るときは暗い気持ち・・・事故にあわないよう、今一度気を引き締めて頑張りましょう!

最悪の単身赴任

 取引会社の方から聞いた話ですが、私も電話でやり取りをしていた方だったので、驚いてしまいました。
 彼は、中堅社員として話しも上手、ご家庭も問題がなくスポーツマンタイプ・・・単身赴任をして半年、出社しない彼を不審に思い会社の方が社宅を訪れると、ぶら下がっていたそうです。
 仕事、家庭のトラブルは、なかったのに・・・周囲では「何故・・・」
 「そう言えば、少し話方が変だった・・・そこまでとは、思わなかった」
 彼は、自分で追いつめ相談する相手もなく・・・虚しかったのか?今となっては、わからない。
 残されたご家族の事を想うと胸が痛くなります。
 私の周りでは、こういう事の無いように、自身も含め注意しています。

あるエリートの単身赴任

 某国立大学卒、当然エリート街道をひた走り若くして幹部、その代わり転勤に次ぐ転勤だったそうです。
 お子さんが小さなうちは、家族揃って転居していたそうですが、子どもが少し大きくなると単身赴任生活が始まり、なんと退職まで30年間、一度も家族と同じ住所にならなかったそうです。
 ご本人自身が、そうぼやいておられました。
 それでも、退職後は、悠々の第二の人生を・・・過ごして、おられると聞きましたが、訃報を頂き驚きました。
 勿論その方の人生ですから、ご本人で無ければよかったのか悪かったのか、わかりませんが家族と共に過ごせず、人生の一番力のある年代を一人で暮らす事に虚しさはなかったのかと思うのは、私だけでしょうか?

家族命の同僚

 彼が転勤して来た時は、同世代、子どもさんも小学校・・・
 単身赴任じゃ気の毒だと同情し、週末には自宅に戻れるよう皆で仕事も負担していましたが・・・
 金曜日になると、当たり前の様に定時退社、普段の日も殆ど定時退社、あんたの仕事で、残業している者がいるのに・・・休日の仕事は、100%しない。しかも、家族に仕事中でも携帯で電話、メール、・・・普段でも能率が悪い。同僚として、それとなく注意するも馬耳東風・・・
 入社して間もない部下まで、陰口を言うようになり見かねた上司が注意すると、「会社の電話を使っている訳ではない、したくて単身している訳じゃない」と逆ギレ・・・
 家族を大事におもうのは、当然の事ですが、それを隠れ蓑にして仕事をしないのは本末転倒では?そんな、お父さんをみて家族は、喜ばないのでは・・・

仕事命の上司

 昔、私が仕えた上司ですが、仕事一途は多いに結構なのですが帰らない。
 夕食は出前をとり、一人で食事をすませ毎日残業・・・
 私らには、「どうせ帰ってもする事ないから居るだけ、帰って貰っていいですよ」と言いながら、仕事を言いつける。
 あまり残業時間が多いので総務の方からクレーム・・・
 やっと、そこそこの時間に帰るようになった。
 ところが、ある日、急ぎの仕事で私達が残業をしていて、どうしても確認したい書類がない!
 探したが見つからず困り果て、先に帰宅した同僚の自宅に電話すると、「最近、ファイルごと持ち帰って社宅で仕事をしているらしいよ・・・」
 こんな上司に2年間振り回され・・・毎日疲れ果てての帰宅・・・私は、こんな上司にはならないと決意。
 今時、笑われるかも知れませんが、実際、単身赴任者の殆どの方がこのタイプに近似しています。というか、単身赴任する事によりこのタイプに成るようです。暇を持てあます・・・帰っても寂しい・・・等々・・・結果、そんなに手当も付かないのに遅くまで残り残業をし・・・部下から疎まれる。
 私は、定時+30分以内退社を心掛けています。
posted by 友墨 一朗 at 09:08 | その他の情報 事件簿